
10月31日(土)・11月1日(日)に埼玉県で開催される「Metroflex Gym presents Amateur Olympia Japan」。Bikiniに出場する島本もも選手に、沖縄からオンラインで話を聞きました。大阪から沖縄へ移り住んだ経緯、ボディメイクとの出会い、ステージで大切にしていること、そして初めて挑むアマチュア・オリンピアへの思いまで。ZeniXとして初めて取り組む選手インタビュー記事です。
- 出場カテゴリー
- Bikini
- 年齢
- 25歳
- 身長
- 159cm
- 出身
- 大阪府
- 在住
- 沖縄県恩納村
- 職業
- 沖縄県内の総合型フィットネスクラブ勤務
- 主な戦績
- REYS presents ZeniX Beef Sasaki Japan Classic Bikini Open オーバーオール優勝
LONGING FOR OKINAWA沖縄への憧れ
大阪府出身の島本選手は、現在沖縄県恩納村に住んでいます。沖縄に移り住んだきっかけは、大学進学でした。
「沖縄という環境、南国の自由さや人の温かさに、なぜかとても憧れがあって。高校卒業のタイミングでその地に住んでみたいと思いました。ちょうど自分が学びたいと思っていた体のこと、スポーツのことを学べる大学が名桜大学だったので、そこを選びました」
沖縄本島北部にある名桜大学のスポーツ健康学科で学び、卒業後もそのまま沖縄で就職しています。
SPORTS BACKGROUNDハードルとハンドボール
スポーツとの関わりは中学時代から。中学では陸上部でハードルなどに取り組み、高校からはハンドボールを始めました。
「飛んで、投げて、走って、というのがかっこよかったんです。高校では、青春のように一生懸命やっていました」
一方、大学では部活動には入らず、トレーニングもまったくしていなかったそうです。授業を受けながらアルバイトでお金を貯め、ヨガやSUP、ダイビングといったマリンスポーツなど、好きなことをして過ごしていました。
FIRST IMPRESSION客席で受けた衝撃
ボディメイクを始めたのは、総合型フィットネスクラブに新卒で入社して1年目のこと。プールやトレーニングジムなどを備えたフィットネスクラブで働くなかで、ボディメイクに取り組んでいる先輩がいました。その先輩に連れられ、沖縄で開催されたボディコンテストを観戦したことが、すべての始まりでした。
「すっごい衝撃を受けて。なんなんだこの世界は、と。キラキラしてかっこよくて、すごく美しい世界だと感じました。今は客席から見ているけれど、来年は舞台から見てみたい。それが本当にきっかけでした」
トレーニングを始めたのも、その観戦がきっかけだったといいます。ボディビル競技があること自体はテレビなどで知っていましたが、生で見たのはそのときが初めてでした。
「大学時代はダラダラ過ごしていて、目標がなく、自分の好きなことだけをしていたんです。何の知識もなかったんですけど、出ている選手たちを見て、この人たちは努力してここに立っているんだと、すごく感じたんだと思います。自分もそっち側の人間になりたい、というところから始まりました」
WHY BIKINIBikiniを選んだ理由
数あるカテゴリーのなかからBikiniを選んだのは、観戦した沖縄の大会にBikiniの選手が多かったからだそうです。
「ほかのカテゴリーは人数が少し少ない傾向があって。必然と、見たものを目指しました」
THE GAP取り組んでわかったこと
実際に競技に取り組んでみて、始める前とのギャップも感じているといいます。
「ボディメイクは、筋肉をつければいいと思っていたんです。でもBikiniは、表現や女性らしさ、歩き方、ポージング、目線まで、筋肉以外の要素がすごく絡んでくるカテゴリーだと、苦戦しながらしみじみ感じています。でもそこも、Bikiniのいい部分だと思っています」
CONFIDENCE「自信があるように見せています」
これまでにオープンクラスやオーバーオールでの優勝を重ねてきた島本選手。自身の強みを聞くと、「考えたことがなかった」と言いつつ、コンディションは審査基準に当てはめにいけているのではないか、と話します。
徳田が島本選手を初めて認識したのは、昨年、沖縄の大会でディレクターを務めていたときでした。そのとき優勝した島本選手について、徳田は、フロントポーズに入る前の仕草がほかの選手と違い、ステージングが目を引いたこと、細いウエストやボリュームのあるヒップといったアウトラインも印象に残っていたことを伝えました。
ステージングに自信はあるのか、という問いへの答えは、意外なものでした。
「自信はないんですけど、とにかく自信があるように見せています」
SALLY’S WORDSサリーさんの言葉
その背景には、ZeniXプロモーターのサリー佐々木の言葉があります。サリーが沖縄で何度か開いたセミナーに、島本選手は毎回参加してきました。
「そのときにサリーさんが言ったのが、『ステージ上ではあなたたちは姫なんだよ。だから悲しい顔や残念な姿を見せちゃダメなの』ということ。すっごく覚えていて、とにかくその一言を頭に入れてやっています」
ROLE MODEL憧れの存在
目標にしている選手を尋ねると、「おこがましいんですけど」と前置きしたうえで、加藤サリアーン選手の名前を挙げました。
「何百回も、ずっとずっと見てきました。本当に美しいですし、女性でも惚れるような雰囲気というか、すごく魅力的です」
身長159cmの島本選手は、加藤選手とほぼ同じ身長です。徳田は、ステージでは大きく見える加藤選手も、実際に会うと日本人の標準的なサイズ感で、ウエストの細さなども島本選手と似ているかもしれないと話しました。
先日のミスター・オリンピアでファイナルに進出した加藤選手のステージも、島本選手は見ていたといいます。
「ただのファンの立場で見ているんですけど、いつかなりたいという気持ちはあります。まだまだですけど。でもやっぱり、Bikiniという競技は美しいなと。あそこに立っている選手たちは全員がそうで、すごく感動しました」
競技者としての今の自分については、こう話します。
「アスリートになるために挑戦している段階だと、自分では思っています。あくまでも、まだまだ挑戦者です」

8月には、REYS presents ZeniX Beef Sasaki Japan ClassicのBikini Openでオーバーオール優勝を果たしています。
WITH THE COMMUNITY地域の人たちと
島本選手が働く総合型フィットネスクラブは、地域の人たちにフォーカスしています。利用者は、地域のおじいちゃんやおばあちゃん、子どもたちです。
「健康って素晴らしいなと感じています。皆さん毎朝9時に来て体を動かしていて、私が休みなら絶対寝てるのに、すごいなって」
仕事のやりがいを聞くと、「とても感謝される仕事」だと答えてくれました。
「挨拶をするだけで、おばあから『ももちゃんがいてくれてよかった、ありがとう』と言われたり。元気を与えているし、与えてもいただいている。それがすごくやりがいです。疾患をお持ちの方に運動方法やストレッチをお伝えして、それで改善したときにも感謝されます。その方のジム以外の生活も良くなっているんだと考えると、自分の役目を果たせているのかなと思います」
徳田は、競技に取り組んでいる人から教わるほうが説得力があること、そのうえでボディメイクに固執せず、お客さんの生活に目を向けて広げていく姿勢を、フィットネスのあるべき姿だと感じたと話しました。
BODY MAKE AS A COREボディメイクを軸に
今後のキャリアについては、「漠然とですが」と前置きしながら、こう話します。
「私はフィットネスのひとつとしてボディメイクを今全力でやっているんですけど、ボディメイクを軸にしながら、ほかのフィットネスもまずはやってみたいし、知りたいという気持ちがあります。ボディメイクを通して、食事や自然、マインドといった、もっと人間的で根本的なことを学べたので、学びをもっと深めて、何かしらの形で還元したいと思っています」
WHAT FITNESS GAVE MEフィットネスがくれたもの
もしフィットネスに出会っていない自分がいたら、何と声をかけるか。少し考えてから、島本選手はこう答えました。
「フィットネスを通じて、今すごく自分を好きになれているんです。自信だったり、辛いこともあるけれどその辛さに挑む自分だったり。周りじゃなくて、自分を大切にできているので。もしやっていない自分がいたら、いつからでもいいので、『やるべきやで』と言いたいです」
アマチュア・オリンピアへの出場は、今回が初めてです。最後に、意気込みを聞きました。
「一番の目標は、自分のベストを出すことです。その結果として、プロカードや順位がついてくれればいいなと思っています。アマチュア・オリンピアは本当に最高峰のステージで、最高峰の選手たちが出てくると思います。まずはそこに挑戦できること、並べることに感謝をしたいです。みんな、プロカードを取るという目標は一緒かもしれません。でも、それまでの過程は本当に人それぞれだと思うので、周りと比べるのではなく、自分の中で以前よりどれだけ成長できたか、その姿を出し切れるか。それを当日しっかり見せて、自分自身が一番の自分の味方であれるように、残りの期間を全力で過ごして、チャレンジしたいと思います」
2026年10月31日(土)・11月1日(日)
三郷市文化会館(埼玉県)